これからの太陽光発電

太陽光発電は、地球環境の保全と枯渇していく石油等の限りある資源をこれ以上なくさないために、今後の地球の電力供給の資源として、なくてはならない再生可能エネルギーとなっています。

そしてさらに今後は、太陽光発電は様々な分野や様々な技術開発がなされていくことが検討されています。

その1つとして研究されているものが、宇宙太陽光発電です。

宇宙太陽光発電とは、宇宙空間で太陽光を集めて、レーザーか電磁波によって地上に伝送するシステムを開発し、それによって太陽光発電を行なおうというものです。

もしこの技術が開発され実用に至れば、無限にクリーンエネルギーを生み出せることになりますから、寄せる期待は非常に大きいものがあります。

実際、このプロジェクトは「宇宙太陽光利用システム(Space Solar Power Systems,SSPS)」と名付けられ、日本政府は協力企業を選出したり研究者を集め始めたりしています。

具体的には、数平方キロメートルにわたって太陽光パネルを敷き詰めた装置を、大気圏外の静止軌道上に乗せ、そこに集められた太陽光エネルギーをレーザーや電磁波のビームで地球に伝送、海やダムの貯水池に設けた立ち入り禁止区域に設置した巨大パラボラアンテナで集めるというものです。

もしこの太陽光発電システムの構築が成功すれば、宇宙空間では地球上よりも少なくとも5倍ともいえるほど強い太陽光エネルギーをとらえられることになるため、現在よりも太陽光発電で発電できる電気量が、爆発的に増えることになります。

こういった太陽光発電システムは、宇宙への装置の移送も含めて壮大な挑戦に見えますが、日本政府は1998年からこの研究を進めていて、2030年には実現するよう、活発に研究が続けられています。

まず第1段階として、今後数年以内には電磁波による伝送テストを行なうため、衛星を日本製ロケットで打ち上げ、軌道上に乗せることとしています。

その次の段階としては、2020年をめどに10メガワットの発電能力があり、柔軟性のある素材で作られた巨大な太陽光パネルを宇宙へ打ち上げ、250メガワット規模の試作機で実験することとしています。

こうして2030年には実用化を図ることという流れになっています。

もしこれが成功すれば、安価で安全で再生可能なエネルギー源によって電力を作ることができるようになり、現在の地球環境に関する問題は大きく解決されると考えられます。

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太陽光発電に対する期待

このように、太陽光発電に対する期待や未来予想は、非常に大きく膨らんでいるのです。

こういった太陽光発電の壮大な計画とは別に、太陽光発電のもっと実用的な課題としての今後の展開もあります。

具体的には、太陽光発電の太陽光と電力に変換する効率をさらに高めることと、太陽光発電システムにかかるコストや製造コストを引き下げることです。

特に日本やアメリカ、ヨーロッパを中心として、将来の再生可能エネルギーの比率を総発電量の1割以上に高めようとしていて、そのためには効率改善とコストダウンが欠かせない課題となっています。

そしてその実現のためには、まずは太陽光発電によって生み出された電力の発電コストが、電力会社から供給される電療のコストと同等もしくは安価に供給できる、いわゆる「グリッドパリティ」という状態を達成できなければなりません。

具体的な進め方としては、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公開した2050年までの太陽光発電に関する施策では、変換効率と発電コストの目標を、太陽電池の方式ごとに示しています。

これは、電気自動車を利用した場合なども考えて立案されており、非常に現実的なものと思われています。

そして最終的には、今後開発されている「超効率モジュール」を使うことで、2050年時点で、変換効率を40%にまで高めることを目標としています。

こうした具体的な計画によって、太陽光発電はさらに新たなステージへ進もうとしています。

様々な解決が難しいとみられる課題がありますが、それを1つずつ解決していくことで、きっとすべての課題が実現されていくことでしょう。

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